口腔内の歯を正しく噛み合わせることは、お口の健康はもとより、身体の健康ともに重要です。噛み合わせが悪いとお手入れがしづらくなり、虫歯や歯周病になりやすくなるほか、全身に悪影響も及ぼしかねません。「疲れやすい」とか、「何らかの症状が取れにくい」といったケースで、「実はその原因が噛み合わせの悪さにあった」という場合もあるのです。
歯ぎしりや食いしばりの習慣があると、そこから顎の位置がゆがんで顎関節症になったり、歯の当たり具合によっては歯が割れたりすることも。ただ、噛み合わせがどうなっているかは患者さま自身ではわかりにくく、やはり歯科医に診断を仰ぐべきでしょう。
噛み合わせによる症状はその原因によってさまざまですが、診断の要は、お口の中のバランスです。バランスが崩れたまま放置するのは厳禁ですので、当クリニックでは、ほかの治療の際でも院長が必ず口腔内スキャナーなどを利用して、患者さまの「口腔内バランス」をチェックします。そして疑問が生じれば、咬合診断を実施し、さらに症状が顕著な場合には総合検査をおすすめしています。その結果に応じて噛み合わせ治療を行いますが、被せ物による咬合調整で回復するケースもあれば、矯正治療を提案するなど、状況に応じて対処します。
姿勢の悪さなどで、実は噛み合わせの不調を抱える患者さまが増えています。気になる点があるときは、早めにご相談ください。