当クリニックの親知らず治療
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親知らずは、お口の中でも一番奥に生える歯のことで、正式には第三大臼歯という名称です。ほかの永久歯よりも遅く、10~20代で生えてくるのが普通で、親も生えてくるのを知らないことから「親知らず」と呼ばれているようです。
親知らずを抜くかどうかは、状況次第といえます。虫歯になるなどの問題がなければそのままでもかまいませんが、たいていは奥にあるせいで手入れが行き届かず、虫歯になって抜歯に至るケースが多いようです。親知らずがあるため、歯並びが変わってしまったり、手前の歯まで虫歯になったりするケースもあり、これも問題なので抜歯の対象となります。
逆に、手前の歯が抜けても、親知らずが健全なら、それをブリッジに利用することもできますし、残っている親知らずは、後に保存治療(再生治療)に役立てるという方法もあります。
親知らずについて大切なのは、何よりもケアです。最奥にあって、斜めに生えていることもあるので、歯ブラシが届きにくかったり、磨きにくさからつい短時間しか磨かなかったりと、お手入れが雑になりがちです。残っている親知らずを大切にするなら、まずは丁寧な歯磨きを心がけましょう。
「親知らず」って何?
![親知らずとは](/wp-content/uploads/koku_000002.webp)
通常、永久歯は15才前後で生え揃います。一方、親知らずはそれ以降に生えるため、大人になって親が知らないうちに生える歯ということから「親知らず」と呼ばれています。この歯は前歯から数えて8番目に位置する、奥歯の中で最も後ろに生える永久歯「大臼歯(だいきゅうし)」のことで、「智歯(ちし)」、「第三大臼歯」ともいわれます。上顎の左右、下顎の左右の合計4本ある親知らずは、生える人と生えない人がいます。
「親知らず」は抜かないといけない歯?
![「親知らず」は抜かないといけない歯?](/wp-content/uploads/af0100006273l-1.webp)
「親知らず」と聞くと、抜かなければいけない歯と思われがちですが、必ずしも抜く必要があるとは限りません。親知らずには、抜いたほうがよいもの、抜かなくてもよいものがありますので、まず歯の状態をチェックしましょう。
抜いた方がよい親知らず
◎痛みがある、または腫れている場合
歯を磨きにくい場所にある親知らずは、虫歯になりやすい上、細菌感染によって歯肉炎や歯周炎を起こしやすく、痛んだり腫れたりしがちです。虫歯の状態を放置して虫歯が進行してしまった場合や、歯肉炎を起こして腫れた歯肉を触ると痛い、膿が出るといったような場合など、その症状によって抜歯を選択することになります。
◎生え方に問題がある場合
親知らずは、歯が生える場所が十分にないために、横向きや斜めに生えるケースが多く、隣の歯を押して傷めたり、歯並びを悪くすることがあります。横向きに生えた親知らずが、隣の歯を押し続けることによって歯の根を溶かしてしまうといったような場合も抜歯を考えます。
◎歯肉が炎症を起こし、顔が腫れたり、口を開けづらい状態になった場合
抗菌薬や痛み止めの薬を使い、症状がよくならない場合は抜歯をすることになります。
抜かなくてもよい親知らず
◎ほかの歯と同じ状態で生えている場合
痛みも腫れもなく、普通の歯として機能している場合は抜歯の必要はありません。残された親知らずは、奥歯にかけるブリッジや入れ歯の土台として利用できることもありますので、特に問題がない場合はむやみに抜かないほうがよい歯です。
◎横向き、歯茎の中に埋まっている場合
痛みや腫れなどの症状がなければ、すぐに抜歯の必要はありませんが、歯並びに悪影響を及ぼすことがないか、状態をチェックする必要があります。時間の経過とともに、抜歯をしたほうがよい症状が出て来たら、抜歯を検討します。
「親知らず」の抜歯が怖い方へ
親知らず抜歯の不安を和らげる静脈内鎮静法とは?
![静脈内鎮静法とは?](/wp-content/uploads/240828_02.webp)
静脈内鎮静法は、静脈に薬剤を直接注入することで、患者様を落ち着かせるための鎮静法です。 この方法は、局所麻酔と併用され、治療中に患者様がリラックスしやすく、不快感を軽減することができます。 静脈内鎮静法では、患者様は完全に意識を失うことはなく、医師の指示に従うことができる意識レベルを保ちながら行われます。「お口をあけてください」「つらくないですか?」といった簡単な会話も可能ですが、ほとんどの患者様は治療後にその会話を覚えていないことが多く、気がついたら親知らずの抜歯が終わっているという特徴があります。 この鎮静法は、歯科麻酔の専門医が慎重に管理し、患者様の健康状態や鎮静の反応に応じて薬剤の種類や量を調整します。 特に強い不安や恐怖感を持つ患者様に適しており、安心してリラックスした状態で治療を受けられます。
「親知らず」の抜歯の流れ
複雑な抜歯でなければ、手術は所要30分以内ですが、親知らずの大部分が骨の中に埋まっていたり、歯の根が複雑な形になっている、親知らずと骨が癒着していたりする場合は、1時間~1時間半程度かかる場合もあります。
01レントゲン写真を撮影
![歯科用CT レントゲン](/wp-content/uploads/0534f2049233db05444e02da75a2b170.webp)
02表面麻酔をかけ、抜歯を開始
![](/wp-content/uploads/af9920060582l-scaled.webp)
03歯茎を切開し、親知らずの頭の部分と根の部分を分け、取り出す
![歯茎を切開し、親知らずの頭の部分と根の部分を分け、取り出す](/wp-content/uploads/AMS_8676-1-scaled.webp)
04抜歯をした箇所が化膿しないように消毒をして、切開した部分を縫合
![抜歯をした箇所が化膿しないように消毒をして、切開した部分を縫合](/wp-content/uploads/AMS_8660-scaled.webp)
05術後は痛み止めと抗生剤を飲んでいただき、後日、手術をした箇所を消毒
![術後は痛み止めと抗生剤を飲んでいただき、後日、手術をした箇所を消毒](/wp-content/uploads/periodontal01.webp)
06術後、1週間後に抜糸
![術後、1週間後に抜糸、受付](/wp-content/uploads/AMS_8978-2-scaled.webp)
料金表
親知らず抜歯の費用 | 5,000円~10,000円程度(※口腔内の状況によって変わる場合があります。) |
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「親知らず」抜歯後の注意点
親知らずの抜歯は出血を伴う外科処置ですので、術後のケアが大切です。術後の対応によって、合併症のリスクを減らす、痛みを軽減することも可能ですので、以下の点に気をつけてください。
<やってはいけないこと>……出血が止まらない原因になります
- 術後に激しいうがいをする
- ストローで飲み物を飲む
- タバコを吸う
- 手術した箇所を触る
- アルコール飲料を飲む
- 手術日の入浴
気をつけること
- 処方された痛み止めの薬は痛みが生じてから飲むのではなく、局所麻酔が切れるタイミングで飲むこと
- 手術の日は安静に過ごし、激しい運動や活動は避ける
- 水分をたっぷり取る
- 熱い飲み物や食べ物を口にしない
- 術後しばらくは、あまり噛まずに済む柔らかいものを食べる
- 感染予防に出された抗菌薬をきちんと飲む
「親知らず」抜歯のリスクは?
「親知らず」の抜歯に伴い、合併症が生じることがあります。
01抜歯後に痛みや腫れが生じる
![抜歯後に痛みや腫れが生じる](/wp-content/uploads/4253120_s.webp)
当院(プラム四谷歯科クリニック 東京)では、痛み止めの薬を処方して対処します。
02下顎の親知らずの場合、場所により下歯槽神経を傷つけてしまった場合、下唇に感覚麻痺(しびれ)が残る場合も
![治療計画立案](/wp-content/uploads/AMS_8646.webp)
当院(プラム四谷歯科クリニック 東京)では、抜歯の前にCT検査を行い、術後にどのくらいの可能性で感覚麻痺が残るのか、治療中のリスクに関して、患者さまに説明をさせていただいております。
03上顎の親知らずを抜歯する場合、鼻とつながっている空洞、上顎洞と口の中がつながってしまう可能性あり。それにより、蓄膿症になる可能性も
当院(プラム四谷歯科クリニック 東京)では、抜歯の前にCT検査を行い、術後にどのくらいのリスクが生じるのか、きちんと患者さまに説明をさせていただいております。リスクが大きすぎる場合は、大学病院とも連携をしていますので、大学病院を進める場合も御座います。